物語りたい

まだまだ物語り足りない

「天皇の料理番」から「時間ですよ」

ここ最近の度重なる台風の襲来で調子が狂ってしまっている。。。

 

私は歩行もままならない肢体不自由者なので、豪風が吹きすさび豪雨が降ってくる中を出かけるわけにもいかないから、ここしばらく家の中で老母とテレビを観ることになった。

 

でも、幸運にも面白く懐かしいドラマを連続して観ることができた。先日、全19回で放送を終えた「天皇の料理番」が、まず一つ目。ずいぶん久しぶりに観た。調べてみると、1980年にテレビ放送されたドラマで、およそ40年ぶりに観たことになる。自分の尊敬する鎌田敏夫氏が脚本を書いている。原作は、杉森久英氏だ。

宮内省大膳職司厨長(料理長)を務めた秋山徳蔵の青年期から主厨長になるまでを描いた作品で、このドラマについては、小生には書きたいことが結構ある。

ご存知の方もおられると思うが、この作品は、過去三度ドラマ化されていて、最近ではNHK朝の連続テレビ小説「半分、青い」で人気だった佐藤健が主演した、2015年版もあり、これはTBSテレビ60周年特別企画として制作、放送された番組だった。

2015年度版も面白かったが、脚本家が違うせいかストーリーもいくらか異なり、また出演した俳優陣もガラリと変わったため、異なる面白さがあった。

さて、1980年版を久しぶりに観て、特に思ったのは堺正章氏の演技だった。堺正章、、ここでは思い切って親しみを込めて、マチャアキと呼ばせていただこう。

自分(間もなく、55歳)の世代では、「時間ですよ」、「西遊記」などのテレビ・ドラマや、毎年のお正月に放送される「新春かくし芸大会」の素晴らしいかくし芸の披露などで、よく知られているだろう。自分より年上の世代は、グループ・サウンズ「スパイダース」の活動、年下の世代は「チューボーですよ!」や「世界一受けたい授業」などで人気だと思う。

そう。今ちょっと書いただけでも、音楽、演技、料理、司会、とその活動域は広く、多才な人物なのだ。そして、それらに一貫してコメディアンという笑いを添えている奇異な存在。1980年度版「天皇の料理番」を観て、氏の存在感をまざまざと思い知らされたのだ。

 

そして、「天皇の料理番」全19話を観終わり、一呼吸をついたと思ったら、「時間ですよ」の再放送が始まった。森光子や船越英二や、当時の芸名を、悠木千帆といった樹木希林なども出演している、1971年作品の再放送だ。

 

ここでは、マチャアキの初ドラマ?なのか、いささか青さの目立つ、でもハツラツした演技が楽しい。

 

 そのマチャアキの出演するドラマを最近観ない。。

氏は、現在72歳。今の元気なうちにせめてもう一作、氏の代表的な作品を作って遺してほしい。