物語りたい

まだまだ物語り足りない

「黄金の日日」

読書の秋、だからと言う訳ではないけど、最近読みたい本がたくさんある。

だけど、自分は肢体不自由者なので、本を読む姿勢が長い時間維持できず(無理に椅子に座り続け姿勢を保とうとすれば、背中やお腹の筋肉が痛くなる)、手が自由に動かない時間帯もありページがメクレなくなることもある。一日中本を読んでいたいがそれもできない。

だから、そんな自分に最もラクなのは、ソファに深く腰かけ、録画しておいたテレビ番組を観ることなのだが、興味のある番組、面白そうな番組、家族と観たい番組、そんな風に録画していると一日中観続けても観終わらないぐらい溜まってしまい、それを消化したり、取捨選択し録画したものを観ないまま削除して整理するのに追われたりして、まるでテレビの奴隷になってしまっている。。

テレビとは、もう少し上手に付き合っていくことを考え、実行していかなければならないが、当面次に読む本を考えている。今読んでいるのは、花登筺作の小説「どてらい男(ヤツ)」で、全11巻中もうすぐ4巻目を読み終わるところだ。まず今のペースで読み進めば、10月中には全巻読み終わりそうだから、その後は晩秋にふさわしい本を読みたいと思っている。

そこで、候補に挙がっているのが先日動画サイトで全編観て面白かった、NHK大河ドラマ黄金の日日」の原作だ。これも調べると、1978年放送の作品。自分が中学校3年生の時に観たドラマだ。当時も観ていて、川谷拓三演じる杉谷善寿坊が竹でできたノコギリで道中の旅人に首を挽かれ処刑される、何とも痛々しくゾッとするシーンを鮮明に覚えていたので、久々に見たのだ。

 当時のドラマは、カメラの映りも悪いし、セットも幼稚で、CGで画像処理したり、ということもなかったから、最近のドラマと観比べるとかなり見劣りがする。

だけど、そこがまた良い!ない物をあるように工夫して撮っているのだ。以前ベトナム旅行中に観たテレビで、セットを組まず背景に絵を描いただけのドラマを観て斬新だと思ったが、 作り手の熱意があり、原作やシナリオ、役者の出来が良ければそんなことは何も問題ではないと思い知らされた。

原作は、城山三郎。シナリオは、市川森一。主役の納屋助左衛門(呂宋助左衛門)には、市川染五郎(今は、松本白鸚。その前は、松本幸四郎を名乗る)。共演者に、根津甚八や川谷拓三、丹波哲郎など豪華な俳優陣が出ているのだから面白くないはずがない。あ!このドラマには夏目雅子も出ていた!

 

「どてらい男」も「黄金の日日」も、商人が主人公だ。商いがそのまま俗物的とも思われるので、面白いのかもしれないが、ぜひ早いうちに読みたいものだ。